現在、国土交通省は七月二三日の事故結果を総合して、エレベータの安全基準の見直しをはかるとともに、地震動の第一波に感応する「地震時管制運転装置」の設置の義務付けを検討中である。「地震時管制運転装置」が設置されていないエレベータでは、国土交通省の新たな基準の発表を待って早急に取り付けを検討する必要がある。以上のほか、超高層マンションでは「長周期地震動」によるエレベータの停止も心配される。二〇〇四年の新潟県中越地震の際、東京都港区の最新設備を備えた五四階建ての六本木ヒルズ森タワーで、六七基のエレベータのうち、六基が緊急停止をしている。
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これは「長周期地震動」が原因になったものとされ、なかには鋼鉄製のワイヤーがエレベータの昇降路内の部材にからまったために停止したものもあった。損傷したエレベータすべての復旧には、約一ヶ月を要しており、超高層マンションでは中高層のマンション以上に日ごろから地震に対する備えを十分にしておかなければならないことがわかる。エレベータが止まってしまえば、階段の上り下りが大変であるから、高層階では事実上、高齢者は生活が困難になる。